泉州キャベツ
泉州キャベツのルーツ
キャベツの原産地は、欧州、地中海沿岸です。
日本には800年前頃に入りましたが、結球キャベツとしては明治初期に導入され、泉南地方には明治末期にそらまめ仲買商人の手によって伝えられたといわれています。大正中期頃より、泉佐野市日根野、俵屋などで集団的に栽培されるようになりました。
栽培面積は大正中期頃より増加し、大正9年泉佐野市で30ha、昭和10年には70ha、平成に入りJA大阪泉州管内で300haに拡大し栽培されています。
泉州キャベツの品種
- 昭和30年以降「夏まき理想」・「大御所」
- 昭和50年以降「松浪」・「湖月」・「豊光」
- 平成以降「松波」・「彩ひかり」・「さわたま」
- 現在「松波」・「彩音」・「冬のぼり」「YRしぶき」・「春なみ」等
特に「松波」については、栽培のしにくさから各産地で減少している中、JA大阪泉州では、主力品種として栽培しています。
「松波」の特徴として、寒くなるにつれて甘みが増していきます。甘いものについては糖度10度以上になることもあります。加熱することでさらに甘みを強く感じるようになるため、特にお好み焼きの材料としての人気が高く関西市場ではトップブランドです。
キャベツ部会紹介
キャベツ部会は、現在270名の部会員で構成されており、年間出荷量は3,325t・販売金額は2億4,785万円となります。(令和4年度実績)
出荷時期は10月下旬頃から始まり、11月~5月となります。
泉州地域では「松波」という品種のキャベツが、甘みが高く、葉も柔らかく有名です。大阪の代表的な食べ物として人気の高いお好み焼きの食材に欠かせず、関西の市場ではなくてはならない野菜です。