農と食

泉州みつば

泉州みつばのルーツ

 日本、中国、朝鮮半島に自生しており、江戸時代の頃から栽培されるようになりました。数少ない日本原産の野菜です。

 大阪におけるみつばの栽培は明治時代に堺市湊で始まったといわれており、同28年には10haに達していました。その後、大正時代に石津・浜寺などに広がりました。この頃は海岸沿いの砂地に、風車でかん水をして行っていたようです。

 昭和40年代には、貝塚市の農家が府内で初めての養液によるみつば栽培に成功しました。その後、みつばの苗の定植機や下葉取り機など省力化機械の開発に取り組んで、みつばの産地が形成されるようになりました。

泉州みつばの特徴

 大阪泉州のみつばは、ハウス内で養液栽培されているものが多く、府内での栽培の歴史は長く、百年以上の歴史があります。 現在でも都道府県別で第7位(平成28年産)の生産量を誇り、関西を中心に府外にも出荷されています。現在約250tの生産量があり、大阪府の生産量の約半数を占めています。

 養液栽培で、1年に平均7.5回の作付けを行っており、一年中生産されますが、お吸い物やお寿司等に利用されるため、正月、節分、ひな祭りなどの需要が高くなっています。おひたしやすき焼きに入れて食べても美味しく、貝塚市の特産品として有名になっています。

みつば部会紹介

 みつば部会は、現在16名の部会員で構成されており、年間出荷量は292t・販売金額は2億532万円となります。(令和4年度実績)

 全部会員が水耕(養液)栽培で周年での栽培期間となります。

 貝塚市の生産者が初めて養液によるみつば栽培を成功させ、みつばの下葉取り機や苗定植機等を開発しハウスによる水耕(養液)栽培が盛んになりました。

 全国でも少ないエコ栽培(大阪府認証)に全部会員で取り組み、安心・安全なみつばの栽培に努めています。