その他の農産物
ふき
大阪泉州のふきのルーツ
泉州のふき栽培は、大正3年頃、貝塚市清児の田中権一氏が中河内郡から水ぶきを導入したのが始まりといわれています。さらに昭和の初めに、水ぶきより収穫期が早く、収量も多い品種の愛知早生が愛知県から導入されました。
昭和15年頃には貝塚市全域に栽培が広がり、東の愛知、西の大阪貝塚と言われるほどの大産地が形成され、終戦後は泉州に広く栽培されるようになりました。特に昭和30年にたまねぎのべと病が大発生して大きな打撃を受けたことが重なり急激に栽培が拡大しました。
泉州のふきは一流の生産技術に支えられた独特の香りと風味で市場から非常に高く評価されてきましたが、「のびすぎでんねん」への更新でその名声はさらに高まっています。
大阪泉州のふきの特徴
大阪府下で1番の出荷量を誇る作物です。新年のお節料理や冬の終わりを告げる春野菜として珍重されます。新品種「のびすぎでんねん」は生育がよく、彩りがきれいで、歯触りがよく豊かな香りが特徴です。
蕗部会
蕗部会は、現在10名の部会員で構成されており、年間出荷量は83t・販売金額は2,904万6千円となります。(令和4年度実績)
出荷時期は11月上旬頃から始まり、11月~5月となります。
冬の終わりを告げる春野菜として珍重され、独特の香りとほろ苦さが特徴です。
品種「のびすぎでんねん」は、生育が良く、彩りがきれいでみずみずしいです。
さといも
里芋部会
里芋部会は、現在68名の部会員で構成されており、年間出荷量は75t・販売金額は1,752万4千円となります。(令和4年度実績)
出荷時期は8月上旬頃から始まり、8月~11月頃となります。
きめが細かく、丸くて形の良い泉州さといも(品種「泉南中野早生」)は通称「月見芋」と呼ばれ、中秋の名月に皮のままゆでる「きぬかつぎ」に使われます。また、さといもは子孫繁栄の象徴として、お正月などに縁起物として用いられます。
紅ずいき
紅ずいき部会
紅ずいき部会は、現在24名の部会員で構成されており、年間出荷量は126t・販売金額は4,107万6千円となります。(令和4年度実績)
出荷時期は6月下旬頃から始まり、6月~8月となります。
里芋の葉柄をずいきと呼び、紅色をしたずいきは大阪の夏の風物詩です。
カリウム・カルシウムなどのミネラルや食物繊維が多い健康食品です。
ブロッコリー・カリフラワー
洋菜部会
洋菜部会は、現在150名の部会員で構成されており、年間出荷量は356t・販売金額は7,568万5千円となります。(令和4年度実績)
洋菜部会は、出荷量上位からブロッコリー・カリフラワー・非結球レタスのほか多品目にわたります。
ブロッコリー・カリフラワー・非結球レタス等の出荷時期は11月~4月頃となります。
ブロッコリーとカリフラワーは栄養価が非常に高く、ビタミンA・B1・B2・C、鉄分、ナイシン等を含んでおり、若者にも人気の食材です。
ミニトマト
果菜部会
果菜部会は、現在28名の部会員で構成されており、年間出荷量は59.3t・販売金額は3,308万8千円となります。(令和4年度実績)
果菜部会は、出荷量上位からミニトマト(水耕栽培)・みかん等の出荷があります。
ミニトマト(水耕栽培)出荷時期は10月~8月頃となります。
ミニトマトは水耕で栽培されており、栄養価についても、B-カロテン・リコピンが豊富で抗酸化作用、動脈硬化予防に効果があるとされています。
枝豆・とうもろこし
枝豆・コーン部会
枝豆・コーン部会は、現在133名の部会員で構成されており、年間出荷量は86t・販売金額は3,752万8千円となります。(令和4年度実績)
枝豆・コーン部会は、出荷量上位から枝豆・スイートコーン・一寸豆・うすい等の出荷があります。
枝豆の出荷時期は6月~8月頃、スイートコーンの出荷時期は6月~7月頃となります。
一寸豆・うすいの出荷時期は4月~5月頃となります。
枝豆は、若い大豆を未成熟のうちに収穫したもので泉佐野市を中心に栽培されています。
植物性たんぱく質や食物繊維が豊富で夏のビールのおつまみにも最適です。
たけのこ
椎茸・筍部会
椎茸・筍部会は、現在46名の部会員で構成されており、年間出荷量は17t・販売金額は1,137万7千円となります。(令和4年度実績)
椎茸・筍部会は、筍・まいたけ等の出荷があります。
筍の出荷時期は3月~5月頃となります。
筍は泉州地域でも赤土を客土し、十分に肥料を入れて大切に育てられています。
特に貝塚市木積の筍はテレビでも紹介されることも多く、大阪の黒門市場でも取引されており料亭で使われています。
アイリス
花卉部会
花卉部会は、現在10名の部会員で構成されており、年間販売金額は1億3,522万4千円となります。(令和4年度実績)
花卉部会は、アイリス(ブルーマジック)・リヤトリス等の出荷があります。
花卉の出荷時期は周年での出荷となります。
花卉は泉南市地域で生産されており、特にブルーマジックは鮮やかなブルーの発色で、和にも洋にも合わせられる数少ない花です。